2011年03月29日

マネジメント・サイエンスの陥穽

部分は全体があって
はじめて意味をもつ。


 マネジメント・サイエンス(経営科学)は、一つの前提をもたなければならない。企業とは有機体であるとの前提である。企業とは、共同の事業へ自らの知識、技能、心身を投ずる人たちからなる高度なシステムであるとの認識である。樹木のような生物的システムであれ、企業のような社会的システムであれ、システムはすべて有機体である。
 したがって、部分の改善や効率化が全体の改善につながるとはかぎらない。部分の改善や効率化がシステム全体に害を与え、場合によってはシステムそのものを破壊することさえある。システム全体を強化する最善の方法が、ある特定の部分の弱体化、つまり曖昧化や非効率化であることさえある。重要なことは、技術的な効率ではなく、成長、均衡、調整、統合の結果としての全体の成果である。
 部分の効率に重点をおくことは、システム全体にとって有害である。道具の正確さを追求して、全体の健全性と成果を犠牲にすることにもなる。
(『変貌する産業社会』『マネジメント-課題・責任・実践』)

ACTION POINT
全体の成果をあげるためには手を抜いたほうがよい活動はありますか。
それは何でしょうか。


「陥穽」って、去年も調べました。
覚えてないガ-ン

陥穽
かん‐せい 【陥×穽】
1 動物などを落ち込ませる、おとしあな。「―にはまる」
2 人をおとしいれる策略。わな。「詐欺師の仕掛けた―に陥る」

組織を有機体と考えれば、部分効率ばかり追求しなくなりますね。
上半身鍛えすぎた時の桑田真澄投手を思い出しました

P.F.ドラッカー (著),Joseph A,Maciariello(編),上田 惇生 (訳)
出版社: ダイヤモンド社 (2005/12) 

 『組織はすべて、人と社会をより良いものにするために存在する。
  すなわちミッションがある。目的があり、存在理由がある』

・われわれのミッションは何か? 
・われわれの顧客は誰か? 
・顧客にとっての価値は何か? 
・われわれにとっての成果は何か? 
・われわれの計画は何か?


<一倉定の経営心得>
責任の範囲
「責任範囲の明確化」自体が、
無責任社員をつくりだす。

『一倉定の経営心得』


<編集後記>
今、桑田真澄投手の弟
桑田泉プロの理論にはまっています。
桑田 泉のクォーター理論でゴルフが変わる VOL.1 [DVD]

風評被害って、国内だけじゃない。
しかも、海外がたちが悪い。
お隣の赤い国は、博多港に入る予定のチャーター船を
連絡為しに変更したらしい。
港に迎えにきたバスは、待ちぼうけ。
連絡もないから戻るに戻れない。

そんな国の15人の救援隊を優先するために
震災直後に50人の救援隊を表明した台湾を
2日間待たせる日本政府もおかしいけど。。。
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140399.html

<ドラッカーの優先順位選択の原則>
優先順位の決定には、いくつかの重要な原則がある。
すべて分析ではなく勇気にかかわるものである。
   第一に、過去ではなく未来を選ぶ
   第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる
   第三に、横並びではなく独自性をもつ
   第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ




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